温熱療法

接骨院というと電気療法を行ったり、包帯やテーピングを巻いたりするところだとイメージされる方も多いですが、身体を芯から温める各種温熱療法にも力を入れています。

特に慢性化した疾患の改善には温熱療法が欠かせないと考えています。

ホットパック・サーモフォア、特殊温熱機などを用いた温熱療法によって、人間が本来持っている自然治癒力を高め症状の緩和を目指します。

身体の一部に温熱刺激を入れることで血流を増加させたり、炎症を抑え鎮静化させる温罨法や、自律神経を整えるために身体の様々な場所に温熱刺激を入れる温熱療法など、接骨院ではいくつかの温罨法・温熱療法を取り入れています。

 

●温罨法

罨法（あんぽう）は漢方療法の一種で、患部を温めたり冷やしたりすることによって、症状の回復を促す施術法です。
温罨法をおこなう場合、蒸しタオルなどを患部に当てて血行を促進し、症状の回復を促します。

 

 

●ホットパック

接骨院で使用されている医療用のホットパックは、一般的なホットパックよりも深い部分に熱が入るため、身体の内側から温めることが可能です。

ホットパックやサーモフォア、特殊温熱機といった電気機器を使い身体を芯から温めていくことで、次のような症状の改善が期待できます。

 

◆慢性症状

ぎっくり腰や寝違えなどを急性症状とすれば、長期改善がみられない腰痛や肩こりなどは慢性症状に分類されます。
そして、慢性症状の多くに冷えがともないます。
それは、筋肉が緊張し硬くなることで血管を圧迫し、血液の循環を阻害するためです。

血液循環が阻害されることで、痛み物質がとどまり症状が慢性化しやすくなります。
これが筋肉痛のような痛みを生み、血行不良によって痛み物質がその場にとどまることで、症状が慢性化するわけです。

そこで、温熱療法によって、身体を温め血流の流れを促進していきます。すると痛み物質が体外に排出されやすくなります。

 

◆冷え性

日本人の成人女性の2人に1人以上が冷え性に悩まされているということですが、温熱療法によって身体を芯から温めることで、冷え性の改善も期待できます。

 

◆疲労

血液は全身に酸素と栄養を運んでいるため、温熱療法によって血行が促進されれば、疲労回復効果も期待できます。